二人目の妊娠中や出産後に上の子が赤ちゃんに戻ったようになってしまうという話はよくありますよね。
事実、私の上の子が今まさにその状態です。現在二人目妊娠中で6ヶ月になりますが、2歳8ヶ月の娘が酷い状態です。
魔のイヤイヤ期とも調度同時進行で、身体が思うように動かない妊娠中の私にとってはもうお手上げです。
これから二人目を考えられているママさんや、今まさに妊娠中で困り果てているママさんがたくさんいらっしゃると思います。
そこで、そもそも赤ちゃん返りとはどういうものか、そして上の子はどう対処したらいいかなどを少しここでご紹介します。
赤ちゃん返りとは?
一人目の子供は言わばお姫様、王子様と同じで、周囲からの関心や愛情を一身に集めていた状態です。
しかし、二人目ができたと同時にその注目は分散してしまいます。その結果、上の子は不安や嫉妬にかられ、親に対する自己アピールを強くするようになります。
今まで出来ていたことが急に出来ないとわめきだしたり、平気だったものを怖がるようになったりと、親にとっては困るようなことばかりなのです。
しかし、こういった行為は子供が成長していく過程で、誰もが通過する自然なことです。避けては通れない道だと理解してあげることが必要です。
赤ちゃん返りは弟や妹の出現だけが理由ではなく、子供自身を取り巻く環境の変化でいくらでも起こり得ます。
母親が仕事復帰したり、子供が幼稚園や保育園に入園する際にも赤ちゃん返りとも言える状態になることがあります。
私の娘の赤ちゃん返りはまさに二人目の妊娠がきっかけでした。
抱っこがあまり出来ないことやつわりが酷くて構ってあげられないことの原因がお腹にいる何かのせいだと理解し始めると、徐々に普段の生活が今まで通りに進まなくなっていきました。
元々睡眠には問題のある子でしたが、眠くなると今まで以上に「かまってちゃん」になり、睡眠中も歯ぎしりや指しゃぶりを頻繁して、朝は自分の納得したタイミングで私が布団から出ないと大泣きです。
積み木遊びや人形遊びでも、少しでも気に入らないことがあると持っていたおもちゃを投げつけ、のたうち回って泣きわめきます。
トイレトレーニングではもうすぐおむつが取れるかなという段階まで進んだのですが、突然トイレに行けなくなり、就寝中も大量のおもらしをするようになり困り果てているのが現在です。
程度や症状は個人差があり、子供の環境によっても異なるものですが、赤ちゃん返りとはこういった強い自己主張や赤ちゃん時期への後退行動をいいます。
赤ちゃん返りへの対処法は?
赤ちゃん返りはちょっとしたことでも親にとっては困ることばかりです。でも、それは誰もが通る自然な通過点であって、そして自然に終わっていくものなのです。
ですので、むやみに叱っても仕方なく、それで決して赤ちゃん返りが直るわけではないということです。
もちろん子供自身や他人に危害が及ぶようなことには頑として対応しなければなりませんが、赤ちゃん返りしてしまったことに対して叱っても効果はありません。
妊娠中はママも体調が優れなかったりイライラしがちで、普段より些細なことで怒鳴ってしまうかもしれません。
そういう時は子供と少し離れて深呼吸をして、ぐっと怒りを堪えてみましょう。それがたった数秒でも少しは気持ちの切り替えになります。
トイレトレーニングが後退してしまったことや、かんしゃくを頻繁に起こすようになって私も何度も娘を怒鳴ってしまいました。まさに妊娠中で毎日体調が悪くイライラしていたのです。
寂しさや不安の気持ちが赤ちゃん返りに繋がっているのに、その上母親にまで叱られて相当なストレスだったのでしょう。
今までになかった歯ぎしりや爪噛みまで始まり、私もさすがに娘が可哀想になりました。
とりあえず私も気持ちを切り替えて、しつこく「トイレは?トイレは?」と言うのをやめ、激しく泣きだしたらしばらくは娘を座って抱っこするように心がけました。
すると、トイレはまた何となくできるようになってきて、夜中の大量おもらしもなくなりました。爪噛みも減ったような感じがします。
そして、必ず毎日「○○ちゃん、大好きよ」と抱きしめながら伝えるようにしています。このときばかりは娘は本当に嬉しそうに強く抱きついてきます。
赤ちゃん返りの対処法として必要なのは、感情に任せてしからないことの他に、愛情をちゃんと子供に伝えることです。
言葉だけでなくスキンシップでの愛情表現も大切にしてあげましょう。こうすることで、イライラしていたママさんの気持ちもリセットされて、落ち着きを取り戻せるでしょう。
最後に、「お姉ちゃんだから」「お兄ちゃんだから」と責めたりするのは避けましょう。赤ちゃんにママを取られてしまう気持ちからの赤ちゃん返りには、この言葉は逆効果です。
お姉ちゃん、お兄ちゃんといっても、その子自身がまだ赤ちゃん返りをしてしまう程の小さな子なのです
ただ、妹や弟の世話ができたり、ママのお手伝いをしてくれたときには、ここぞとばかりに「さすがお姉ちゃん(お兄ちゃん)ね」「すごいね」と褒めてあげることは自信につながります。
赤ちゃん返りの解消にも一歩近づけるでしょう。
上の子も赤ちゃんもママには一番
今妊娠中で上の子の赤ちゃん返りに困っているママさんは、きっと産後にまた同じような壁にぶつかるでしょう。
そんなときはあなたが一番ということを抱きしめて伝えてあげてください。
産後は赤ちゃんの面倒が優先になってしまうのは目に見えていますが、それでも毎日そうやって愛情を伝えることにより上の子も段々成長していってくれるでしょう。

子供は心も身体も驚くスピードで成長していきます。
赤ちゃんが産まれて母親がびっくりする程「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」になってくれるかもしれません。
二人目以降を妊娠中のママにとって、上の子に関しての心配事は数え切れないほどですが、子供の力を信じてあげることが大切です。