何らかの理由で経腟分娩が困難であると判断された場合に、あらかじめ日程を組んで帝王切開を行うことを予定帝王切開と言います。
予定帝王切開の場合は前もって入院日程がわかっているため入院準備しやすいですが、初めての手術だという人は何を準備していいものかと困ってしまうでしょう。
今回は予定帝王切開となった場合に準備しておくべきものをお話しします。
予定帝王切開はいつ決まる?
予定帝王切開は、状況によって異なりますが多くの場合妊娠後期に入ってから日程を決めるようです。
また、自然分娩の場合は予定日を目安としますが予定帝王切開の場合には38週頃に手術となる場合も多いようですので後期を待って入院準備をすると慌ただしくなってしまうかもしれません。
妊娠後期に入る前から少しずつ入院準備をしておいたほうがいいかもしれません。
予定帝王切開でも自然分娩でも使えるものは早めに準備しておこう
予定帝王切開と決まるまでの間に、帝王切開でも自然分娩でも使えるものを準備しておくといいでしょう。
産褥ショーツ、授乳用のブラジャーやハーフトップ、退院用のママと赤ちゃんの服、洗面道具などは出産準備として必要です。
パジャマは傷口に当たらないよう、お腹にボタンや紐がないものや腹部にゴムがないワンピースタイプがおすすめです。
ペットボトルに取り付けるストローキャップが便利だったという口コミをよく見かけますね。
自然分娩の際には陣痛が長くなることもあるため便利かもしれませんが、予定帝王切開の場合であればいらなかったという人も多いです。
予定帝王切開の場合にはあらかじめ絶飲食の期間も把握しておくことができ、術後寝ながら水分補給をしなければいけない状況も少ないようです。
万が一のため、と思っている場合は100円ショップで購入することをおすすめします。
骨盤ベルトは、傷口に当たらないタイプのものを準備しておくことをおすすめします。
自然分娩同様に緩んだ骨盤を固定してくれます。
ただし病院によっては入院中の骨盤ベルトの使用を勧めていない場合もありますので、病院に確認してください。
お産用のパッドなども必要ですが、入院時に病院からもらえる場合もあります。
予定帝王切開の場合にも病院からもらえるものは事前に確認しておきましょう。
入院中にはシャワーを浴びることができない!
帝王切開の場合は術後3~4日間、シャワーを浴びることができません。
安静時には体を拭いてもらえる病院もありますが、ウェットシートや体を拭くための小さめのタオルがあれば便利でしょう。
術後のむくみ予防に!
自然分娩では産後早期の離床(寝たままではなく座ったり歩いたりすること)を勧めていますが、帝王切開の場合は術後安静の期間があります。
この期間に足のむくみが気になるという人が多く、着圧ソックスや弾性ソックスを準備しておくと便利のようです。
足を高く上げるためのクッションも便利ですが、入院の荷物が多くなりそうであれば空気を入れて膨らむタイプのクッションや枕もおすすめです。
予定帝王切開の前には医療保険の見直しを!
予定帝王切開となった場合に気になる大きな点として入院費用も挙げられます。
2週間近くの入院となることもあり、入院費の支払いはいつするのか、どれくらいになるのかと気になるでしょう。
健康保険に加入していれば、予定帝王切開であった場合にも自然分娩と同じように出産一時金は受け取ることができます。
また、高額療養費制度により1ヶ月の入院費が一定以上になった場合は還付されます。
ただし入院期間が月をまたいだ場合には還付されない場合があります。
またその他にも、ご自身が医療保険をかけている場合に帝王切開でも適応となる場合があります。
この場合保険金がおりる可能性もありますので、予定帝王切開の場合は時間があるときに調べておきましょう。
産後は落ち着いて調べていられないかもしれませんので、できれば手術前に調べておくことをおすすめします。